
誘拐犯と人質――
タテマエとホンネの生き残りをかけた壮絶な綱引き!?
ひとりの女のふたつの心をユーモア満載で描く
ファンタジック・コメディ
食品メーカーに勤務する女性中間管理職・中里伊都美(加藤藍子)は、リモート会議中、何者かに誘拐された!
目隠しされ両手を縛られている人質が目を覚ました時……誘拐犯は穴に落ちていた。マヌケだ!
逃げるチャンス!社会からの疎外感・孤独感を抱く人質の自己再生を描いた第1話『人離=ひとり=(上)』
脱出不可能!いいひと気取りの誘拐犯が、自分に素直に生きていこうと決意する第2話『人離=ひとり=(下)』
見知らぬ場所に取り残された人質の「上」と穴に落ちたマヌケな誘拐犯の「下」……
ひとりの女の内面と外面を描いた短編2話構成のひとり芝居に女優・加藤藍子が挑みます。
“独役芝居”第一弾!

人離(上)
リモート会議中に誘拐されたと思います。だって、ホラ見てください。ブラウスにジャケットを着ているのに、下はパジャマのままじゃないですか?
そもそも私を誘拐して犯人は儲かるのかしら?
人離(下)
誘拐? いえいえ、取引なんて持ち掛けるつもりはないわ。だって、あの子にそんな価値あるかしら? あの子……邪魔なのよ。だから、どこかに閉じ込めててやろうと思ったの。それらのに、私が穴に落ちちゃって……脱出不可能。マヌケで惨めね、ホント。

Cast
加藤 藍子 -AIKO KATO-
1984年8月22日、東京都浅草生まれ。
多摩美術大学在学中、サークル活動のフラメンコを通じ体で表現することの楽しさを知る。ラジオパーソナリティを経て女優に転身。2016年公開の映画『お元気ですか?』では、NYで開催された映画祭【UNITED INTERNATIONAL FILM FESTIVAL】にて、助演女優賞にノミネートされる。
主な出演作品
(映 画)
「お元気ですか?」室賀厚監督 / 「TAP THE LAST SHOW」水谷豊監督 /「キリマジャロは遠く」柏原寛司監督/「人生逆転ゲーム」
(テ レ ビ)
CX「知ってるワイフ」/CX「まだ結婚できない男」/NTV「
コメント
ここ何年も抱負が『挑む』でした。突然。本当に突然。今。まさに『挑む』作品が目の前に……加藤藍子、ひとり芝居。
正直、これっぽっちも、考えたこともありませんでした。少し斜め上の前を向いて。これからもずっと『挑みつづける人生』を楽しみたい。
いつか言われた「攻めろ」を心に、挑みます!
Staff
作・演出
近藤 一彦 -KAZUHIKO KONDO-
1967年7月11日、埼玉県上尾市生まれ。
10代後半から短編映画を自主制作。テレビドラマや映画の助監督としてキャリアを積み、2003年『Bird’s eye』で劇場公開映画監督デビュー。2010年短編映画『瞬くほど曖昧な夕暮れに』が 米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2010で優秀賞(国土交通大臣賞)を受賞。主な映像作品に『相棒』『ハゲタカ』や2時間ドラマなど。2020年5月演劇集団《DC虎馬デパートメント》を旗揚げし、現在短編演劇の配信に力を注いでいる。
Special Thanks
制作協力/唐木沢良美(リガメント)
撮影協力/四元八朗
劇場/赤坂CHANCEシアター
制作/DC虎馬デパートメント
製作著作/sasuga de magure 株式会社
BGM
♪ for U(鎌田優紀子)
♪ 真相は闇の中(shimtone)
♪ ミニマルの冒険(yusuke karino)
♪ ジャズオープニング(つなんづ)
♪ なんか胡散臭い…(zmino)
♪ 決断の時(ゆうり)
♪ Thunder(shimtone)
役者と演出家、たった2人という最小単位の編成。黒幕とシンプルな舞台装置。時には、会話を交わす相手さえ登場させず、視聴者の想像に委ねる――役者・加藤藍子の身体と声だけで、ファンタジックな物語を描き出します。
グレースケールとは、色を持たない明るさの階調です。ぜひ視聴者・観客のみなさまの手で、色付けしてください。そして、どんなに社会状況が変わっても、古から変わらないノスタルジックな“心”に芝居を通して触れてください。